鷲崎健エッセイ「成すも成さぬもないのだが 第六回」感想

鷲崎健さんのエッセイ「成すも成さぬもないのだが」の第六回が出版されています。

奇数月の月末出版という流れが続いていたので、7月末もいつも通り待っていたのですが、出版されず。

結局、8月中旬に出版されたようです。(確かコミケの前日とか)

題は「アニスパの話」。

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このエッセイがスタートして最初に出版されたのが「肩書きのないラジオパーソナリティ」という題で、

鷲崎健自身とラジオについて語っていたものでしたが、

今回は鷲崎さんが11年間パーソナリティを務めた番組「アニスパ」について。

鷲崎さんのラジオのリスナーならどこかで聞いたことのある内容も色々ありますが、中でもトピックスをあげると

  • 構成作家:諏訪さんの話
  • 相方:浅野真澄の話

の二つですかね。

 

諏訪さんは、鷲崎さん曰く「アニスパという船の船長」。

「伊福部崇のラジオのラジオ」に諏訪さんが出演した際にもでていた話ですが、諏訪さんの台本は

とりあえず読めば(面白くなるかどうかは別として)ラジオとして成立する。ただ、そのまま読まなくてもいい。

というスタイルだそうで。2時間の生番組ですし、「最低読めばなんとかなる」という安心感はパーソナリティの支えになったんじゃないでしょうか。浅野さんは「天才」。(これは本当にいろんなところで言ってますね)

台本に忠実なはずの浅野さんが「ボケ」に見えて、逆の鷲崎さんが「ツッコミ」に見える、とか、

浅野さんの「上下関係を意識したトーク」から生まれるドラマや笑い、とか。

「その天才性を言葉にするのは難しい」と表現されていますが、

読んでみると、本当に浅野さんがすごいような気がしてきます()

ほかにも、坂本真綾さんがらみの話とか、milk ringsの曲の話とか色々書いてあるので、未読の方は是非読んでみてください。

 

あと、もう9月ですし月末には新しいのが出るのを期待してます。